ページトップ

Column コラム

ホーム コラム うず 金融リテラシー
うず

金融リテラシー

SHARE

Twitter

 「貯蓄から投資へ」を旗印とする政策が声高に聞こえてきた。NISAの改定もある。成人年齢も18歳に引き下げられ、若いうちから自己責任でやれることも増えていく。しかしながら、投資初心者も新成人も、商品知識やNISAへの理解もさることながら、それ以上に、そもそも金融リテラシー、とりわけ市場リスクへの認識度合いというものが心配だ。
 単に株価が変動するということではなく、元本が保証されないというリスクだ。買う人がいれば売る人がいる、その均衡の結果が市場価格であり、どちらの人もただひたすらもうけようとして売り買いしているわけである。そのフィールドに初心者を、あるいは制度が変わったからといって新成人を、いきなり巻き込む旗振りには、他人事のような無責任さを感じざるを得ない。大切なのは非課税などの話ではない。いわば「ばくち」に参加することへの覚悟とリスクを、どれだけ分かるように説いているかということである。
 口座開設時や商品を売るときにさくさくとメリットばかり1時間説明すればよいわけではない。資産をつくるということは大変なことであり、パチンコ、競馬、あるいは宝くじとは全く違う。社員持株制度や個人年金、医療保険など、必要なものは数年働く中で、あるいは大人になったら分かることもある。その入り口で投資に前のめりにならないことを、むしろ教えてもらいたい。そういう金融リテラシー教育を、その社会生活の入り口において高校生や大学生に対して適切に行っていくことの方がもっともっと大切だ。高校生向けに「金融探検隊」でもやったらどうだろか。(白泡)

SHARE

Twitter
新着コラム