うず
デジタルでより良い時間を使う
数年前のGIGAスクール構想により、小中学校の子どもたちに1人1台の端末の提供が行われたことは記憶に新しい。導入当時は教員や学校への負担も含め、さまざまな議論も飛び交った。今や子どもたちは、タブレットをスマートに使いこなす。タブレットが普及したのは2010年以降ですでに14年たったが、数年前まで、スマホや電子辞書の持ち込みさえも禁止していた学校があったのには驚く。
タブレットで課題を提出すると、教師が採点してオンラインで返却する。採点もAIに任せてしまって、講評や個別指導、結果の分析・活用に教師が時間を使えばよい。デジタル化することで本来の教育と質の向上のために有限の時間をうまく配分してほしい。
子どもたちの辞書検索もそうだ。以前は言葉を調べるツールは辞書だけだったから、辞書を引く必要があった。また、それに意味を持たせるという考え方もある。
しかし、言葉は調べて暗記するのではなくて、使えるようになることが重要ではないか。ならば、タブレットやAIでサポートさせてしまったらよい。辞書を引くためにかかる時間を、新しい言葉を知って使う練習をする時間として、言語力や表現力を伸ばすために使えばよい。新しい物事へ適応するのは時間がかかるから、慎重な対応は重要だ。しかし、もっとポジティブに考えてゆけたらよいのにと思う。
先日、数年前に見積依頼をしたことのある損害保険会社から1通のeメールが届いた。数カ月後が契約更新のタイミングで、現契約と比較するとかなり競合している。以前は一括見積もりなども行って時間をかけたが、今年は探す時間を無駄にせず、この会社からの見積もりを使って比較検討を即開始することにした。(こゆ美)