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 値上げラッシュだ。年初から4月までで、既に値上げしたものや値上げが決定している食品や飲料の品目数は1万5千品目を超えるという。しかもその平均的な値上げ率も16%と大きい。その他の業界も合わせれば、生活は大変なことになっている。ただ、値上げの一部に、地道に目の前の仕事や役割を果たしている社員や、第一線で稼いでいる営業社員の給与のベースアップも含まれているのであれば、少しは「やむなし」との思いがある。
 大手企業の中には、給与体系そのものを見直して人材の確保や社員のモチベーションのアップにつなげているところも多い。保険会社の本部や管理職の社員の給与は高い方であるが、営業職員はどうしても成績に応じたインセンティブを含めての報酬部分があるので、必ずしも高いとは言えないが、コロナ禍での厳しい営業環境の中で各社の工夫が見られているようだ。
 保険代理店はどうなのか。保険会社は売り上げの大きい代理店の手数料は高くし、増収しないところは低くする仕組みである。昔からあまり変わっていない。しかも近年、火災保険の損害率の高騰のため火災保険の基準代理店手数料を下げてきている。火災中心の代理店はたまったものではない。一方、保険会社の春闘では、社員は3%のベースアップだという。代理店のベースアップはどうすればよいのか。それなりの利益が出ている法人代理店や事業主には、今こそ従業員への配分に目を向け、給与体系の見直しやベースアップを考えてもらいたい。会社を元気にする一番のカンフル剤のはずである。(スネオ)

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