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出会いの大切さ

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 独立行政法人国際協力機構(JICA)で活躍している後輩が高校生向けの講演会をするお手伝いをした。話の内容は興味深いもので思わず聞き入ってしまったが、何よりも印象に残ったのは、国際協力に関心を持ったきっかけだった。それは、彼の恩師との偶然の出会いからだったという。
 大学時代、何気なく選んだ一見関係のなさそうな文化人類学のゼミナールで教授からフィールドワークの課題と指導を受け、対象地の方々との交流を通してその土地の文化の奥深さに触れるうちに、国際現場に出向くことに興味を持ち、青年海外協力隊に参加したという。さらにはJICAの職員になられたとのこと。
 つまり、現在の活躍は恩師との偶然の出会いからスタートしたことになる。この辺の経緯は、最初から国際協力に興味を持って参加している高校生たちにとっては当たり前のことなのか、講演後の熱心な質問でも触れられることはなかった。しかし、人生における転換点は実は偶然の出会いが大きく関係しているということは、今回の講演の重要なポイントの一つであったと思う。
 以前に本欄でも紹介したが、米国スタンフォード大学のJ・D・クランボルツ博士は『計画された偶然性理論』として、成功したビジネスマンの80%がそのきっかけは、計画されたような偶然によるものだと答えており、それを確実につかむためには心掛けとして、「好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心」が大切だと説かれている。
 コラム子も、ある方との偶然の出会いから保険業界人生が始まっている。だからこそ、人生における出会いの大切さについて、大いに共感してしまったのだった。(朗進)

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