注目!　ノベルティにも生かせる防災グッズ

　いつ起こるか分からない災害に備えて、日ごろから準備しておきたい防災グッズ。本コーナーでは、防災用品としての性能が申し分ないことはもちろん、ノベルティとしても活用できる各種グッズを紹介する。成約時、防災関連イベント、啓発活動といったさまざまなシチュエーションで役立てていただきたい。

■にぎらずにできる！味のバリエーションも豊富な「携帯おにぎり」　

オープン価格（参考価格２４０円（税別））（尾西食品㈱　ＴＥＬ　０３－３４５２－４０２０）

　お湯または水を入れるだけで、具材の旨みがギュッと詰まったおいしい三角形のおにぎりが出来上がる「携帯おにぎり」。調理前の内容量は味の種類によって４２～４５グラムと軽く携帯性抜群である一方で、出来上がり量は１０４～１０９グラムと十分な食べ応えを感じられる。１００％国産米によるアルファ米を使用しており、もっちりとした食感を味わえるおいしさが特徴だ。
　調理方法は簡単で、お湯の場合は１５分、水の場合は６０分注いで待つだけ。手を汚さずに食べられる３点カット方式が採用されており、非常時への備えはもちろん、アウトドアや海外旅行のお伴にもおすすめできる。
　アルファ米とは、炊き上がったご飯を急速に乾燥させたお米のことで、常温での長期保存を可能とする。生米に含まれるデンプンは、人間には消化しにくい「ベータ化」と呼ばれる状態になっているが、加熱調理することで、人間が消化しやすい「アルファ化」という状態になる。「アルファ化」状態にしたお米も、そのまま冷やすとベータ化の状態に戻ってしまうが、そうならないよう「アルファ化」状態のお米を急速に乾燥させたものがアルファ米となる。乾燥し、微生物が繁殖できない状態になっていることから、長期保存に優れている。
　こうしたアルファ米を使用した「携帯おにぎり」の賞味期限は、製造日から約５年半となっている。味の種類は４種類で、ほんのりとした塩気がおいしい「鮭」、たっぷりの具材が入れられている「わかめ」、具材にしっかりと味が染みている「五目おこわ」、塩こん部長でおなじみの「くらこん塩こんぶ」とのコラボ商品の「昆布」と、豊富なラインアップとなっている。

■緊急時に！いつでもどこでも！水で発電する「マグネシウム防災ＬＥＤライト」

７５０円（税別）（㈱ペガサス　ＴＥＬ　０４５－５６５－９９３６）

　「マグネシウム防災ＬＥＤライト」は、スプーン１杯程度の約２グラムの水に浸けると光る、マグネシウム電池を電源とした防災用ＬＥＤライトだ。マグネシウム電池とは、電気化学反応を利用した燃料電池の一種で、負極にマグネシウム、正極に炭素系材料が用いられており、これらを水に浸すことで起こる化学反応によって発電する。注水から連続で最長約７２時間点灯させ続けることが可能だ（スイッチによるオン・オフの切り替え可）。
　発光時は最大値５４カンデラと直視できないほどの強い光を放つため、通常のライトとしての利用の他、暗闇での文字の判読、簡易的な応急医療処置時の照光などにも役立てることができる。水がない場合は、ジュース、コーヒー、ビール、ワインなどの飲料や尿、唾液等でも発電させることができ、緊急時などに、場所や時間を選ばず使用できる。
　また、本商品は水分を透過させないアルミ製の袋に入れて梱包されており、水に浸けるまでは決して放電しないため、災害等に伴う停電時の備えとして安全に長期保存することができる。水銀、六価クロム、カドミウム、鉛といった身体や環境に有害な物質を一切含まず、使用してもＣＯ２を排出しないため、誰もが安心して使用できるのも特徴だ。
　ＯＥＭ提供も行われており、カラー、ロゴ、デザインなどをカスタマイズして顧客のブランド仕様に仕上げることも可能となっている。
　また、本商品は工作キットとしても販売されており、同社では、工作を通して子どもたちに楽しく防災を学んでもらうためのイベントを随時実施している（費用別途）。

■熱を逃さない！複合素材で耐久性も備える「４層！防寒・防風アルミシート」

２２０円（税別）（㈱ボウエキ　ＴＥＬ　０６－６４７７－７０７０）

　寒さへの備えとして、近年注目を集めているアルミシート。人体の熱は体表面から赤外線として放出されるが、この赤外線が金属に当たると反射する性質を利用した、アルミシートと人体との間で起こる体温伝導による保温効果で、効率よく自身の体温を逃さない製品だ。
　ごく薄いアルミ素材で作られているため、携帯性に優れていながら、いざというときに非常に高い保温効果をもたらしてくれる。ただ、その薄さゆえに、製品によっては使用時に開封してみるとアルミ蒸着が剥がれてしまっているという事例もあるそうだ。
　同社の「４層！防寒・防風アルミシート」は、そうした使用時の不安をなくし、かつ商品の長期保存（同社推奨５年）を可能とするために、従来の３層構造からラミネート樹脂層を加えた４層構造へと進化させた商品だ。薄いラミネート樹脂層を加えることで、アルミシート自体のメリットである薄さは確保しながら、高い耐久性を備える。
　ゲリラ豪雨などで急な雨に打たれて濡れた服のままでいると、水分が蒸発するときに体温が奪われ低体温症を引き起こす可能性がある。また、人間は体温が低下すると体力を消耗するが、体力を消耗すると病気にかかりやすくなる他、思考力が低下し、冷静な判断や危険察知などに悪影響を及ぼす可能性が出てくる。
　こうした体温低下が引き起こすさまざまな症状を未然に防ぎ、多くの人の助けとなるアルミシートだが、災害時にたくさんの人が集まる避難所では、「アルミ製特有の『シャカシャカ』という音にストレスを感じる」との声も聞かれるという。同社では同商品の上位版として、開封時や着用時の「シャカシャカ音」を軽減する「４層！静音防寒・防風アルミシート（３３０円（税別））」の販売も取り扱っている。