損保協会 定例会見 商習慣改善へプロジェクトチーム 業界内外の意見踏まえ課題解決目指す 「マイナス金利解除は事業の好機」
損保協会は3月21日、損保会館で定例記者会見を行い、新納啓介協会長(あいおいニッセイ同和損保社長)が協会長ステートメントの内容を発表した他、記者からの質問に回答した。同協会長は、はじめに令和6年能登半島地震における保険金支払い状況などについて報告した後、保険料調整行為、およびビッグモーター社(以下、BM社)による保険金不正請求問題について、会員会社・代理店との商習慣の見直し等に向け、「業務抜本改革推進PT(プロジェクトチーム)」を設置したことを明かした。また、記者から日銀の「マイナス金利政策解除」について問われた同協会長は、「今後、日本経済が好転すれば、損保にとっても新たなビジネスチャンス出現の契機になるかもしれない」との見解を示した。(2~3面に協会長ステートメント全文を掲載)
冒頭、新納協会長は令和6年能登半島地震への対応について、1月2日に協会長自身を本部長とする「自然災害対策本部」を立ち上げ、迅速に保険金を支払うために業界一丸となって各種対応を進めていると説明した。こうした取り組みや現地の会員会社の社員、および保険代理店など業界関係者の懸命な努力により、3月8日時点で6万7413件、約610億円の保険金を支払い済だと報告し、「
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一般社団法人保険健全化推進機構結心会(上野直昭会長)は1月23日、東京都中央区で「第3回結心会ビッグデータ部会」を開催した。当日は会場で18人、オンラインで3人が参加した。
冒頭、上野会長があいさつし、「生成AIは伊藤園のテレビCMで使われるなど生活の一部に入ってくるようになった。保険会社も生成AIの活用を検討しているが、事務時間の軽減、作業の効率化等といった『守り』に使用する傾向が強い。われわれは保険代理店ネットワークで構築した膨大な個人情報を生かして生成AIを使い、多くの人が幸せになれるように『攻め』に活用したいと考えている。生成AIの最先端を行く企業ばかりが集まる最強の結心会ビッグデータ部会になりつつあるので、参加された皆さんの知見を集結させて新しい潮流を作りたい」と述べた。
続いて、㈱ニュウジア代表取締役の柏口之宏氏が基調講演を行った。柏口氏は「AIはデータ勝負だ。AIを育てていく環境として14億人の豊富なデータ量を持つ中国はずば抜けていて、すでに自動運転車が4都市で普通に走っている。『和製AI』を育てるには時間がかかりすぎる。日本と中国のデジタルヒューマンでは、プレイステーション1と5の差がある。当社は中国に拠点を置きエンタメ系を中心に最先端の超リアルなデジタルヒューマンを作っていて、これは保険業界でも活用できると考えている。すべての言語
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