東京海上HD 24年度第2四半期(中間期)決算 修正純利益7712億円で進捗率77% 通期予想を1兆400億円に上方修正
東京海上ホールディングスが11月19日に発表した2024年度第2四半期決算によると、連結経常収益は前年同期比16.0%増の4兆3421億円となった。正味収入保険料は同10.1%増の2億6979万円。連結経常利益は同239.9%増の9379億円で、中間純利益は同235.8%増の6885億円となった。グループの修正純利益は同4956億円増の7712億円。24年度通期の連結業績予想を修正し、経常利益1兆2400億円(前回発表時予想1兆2000億円)、親会社株主に帰属する当期純利益8800億円(同8700億円)、1株当たり当期純利益450円26銭(同443円57銭)とそれぞれ引上げた。
グループの修正純利益は、国内損保事業の自動車保険の損害率悪化や海外過年度事故のディベロップの影響はあるものの、海外事業における好調な保険引受やインカム収益の増加、各事業で為替変動がポジティブに効いたこと、前期ハワイ山火事の反動等により、政策株式売却益を除くベースでは3590億円(年初予想対比進捗率59%、過去5年平均46%)だった。当該売却益を含めたベースでは前記の通り7712億円、年初予想1兆円に対する進捗率は77%(過去5年平均48%)だった。
23年
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【保険業界のフェムテック2】
三井住友海上とLIFEBANK㈱(髙橋美輪代表取締役)はこの4月から、LIFEBANKが提供する卵子バンクの利用者向けに専用保険の提供を開始した。三井住友海上は既存の保険営業に加え、社会に役立つような新しいソリューションを提供するため新規企業開拓にも注力する中で卵子凍結事業者に巡り合い、「卵子凍結があれば不妊治療で苦しむ人を減らせるのでは」との思いで取り組みを開始した。
三井住友海上は、同取り組みを同社の「保険には、未来を変えるチカラがある。」をまさに体現するものと確信。しかし前例がないため、まず商品部に確認したところ、「そもそも卵子はモノなのか」という点が議論となったという。
弁護士に相談し、「出生とともに人であるため母体内の卵子は人でなく、モノとの扱いとなる」ことが確認できたため、動産総合保険での組成に決定し、想定し得るリスクの洗い出しを行った。
最も重要な保険料の設定に際しては想定損害額が肝となるが、日本において症例数が少ないためデータがなかなか集まらずLIFBANK社経由で情報を収集、海外の文献を参考にしながら、商品部の協力を得て保険料率を決定した。1回の未受精卵子採卵凍結にかかる総費用を平均で50万円と仮定、1度の採卵で最大15~20個の卵子の採卵が可能なため、1
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