住友生命グループ　２４年度第２四半期（上半期）決算　海外増収が寄与　保険料等収入３３％増　通期見通しを３兆３５００億円に上方修正

　スイス再保険は１１月１４日、東京都港区の東京アメリカンクラブで「スイス・リー　リスクフォーラム２０２４」を開催した。同フォーラムは、産業施設における事故に関連する考察を行うもので、前身の「クレームコンファレンス」を含め今回で６回目の実施となる。当日は、企業保険を扱う上での根本的かつ重要な要素となる「安全文化」をテーマに新潟大学工学部准教授の東瀬朗（とうせ・あきら）氏とＡＧＣ㈱エグゼクティブ・フェローの井上滋邦氏が講演および対談を行い、損保会社社員など４６人が参加した。

　開会に当たってあいさつしたスイス再保険日本における代表者の百々敦浩氏は、「企業保険を扱う際には、企業の安全への取り組みの根底にある安全文化への理解が重要となるが、企業独自のものである文化の価値や内容を理解するのは大変難しいと言われている。今日は専門家の皆さまと共に安全文化について深掘りした上で、安全文化をどのように把握し維持・向上させていくかを一緒に議論できれば幸いだ」と述べた。
　続いて、東瀬氏が「安全文化診断を活用した安全文化醸成の現在と未来：企業における安全管理の課題と対策」と題して講演した。
　東瀬氏はまず、安全文化の定義や目的について、「安全が他の何よりも最優先され、それを保証する組織および個人の特性と態度の集合体」であり、危険への慣れや安全管理