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SOMPOHD 25年度第3四半期決算 修正連結利益47%増3469億円に 通期予想を4800億円(過去最高益)に上方修正

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 SOMPOホールディングスが2月13日に発表した2025年度第3四半期決算(IFRS基準)によると、保険収益は前年同期比3.6%増の3兆9862億円、保険サービス損益は同9.9%減の3899億円、金融損益は同6.9%減の3430億円、税引前四半期利益は同18.8%増の6778億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同6.6%(2674億円)増の5183億円となった。修正連結利益はSOMPO P&Cの増益を主因に同47.2%(1111億円)増の3469億円で、11月予想(4400億円)対比の進捗率は79%。

 SOMPOHDでは2025年度からIFRS基準による決算に移行するとともに、ビジネス領域を「SOMPO P&C(損害保険事業)」(以下、P&C)と「SOMPOウェルビーイング」に集約して管理している。
 SOMPO P&Cの修正利益は、国内外の自然災害発生損の減少、国内損保の火災および新種保険のベース収支改善を主因に前年同期比1096億円増の3125億円だった。国内損保事業は火災保険・新種保険のベース収支改善、自然災害の減少影響により596億円の増益、海外保険事業は自然災害の減少影響、運用資産額の増加を主因とした資産運用利益の増益により499億円の増益だった。また、SOMPOウェルビーイングの第3四半期の修正利益は同56億円増益の556億円となった。国内生保事業は保険金の下振れと資産運用利益の増益を主因に28億円の増益、介護事業等は売上高増等で28億円の増益となっている。
 同社は通期業績予想を上方修正し、修正連結利益はSOMPO P&Cの上方修正を主因に対11月予想+400億円の4800億円(過去最高益)に引き上げた。国内損保について発生保険金の計画比下振れと資産運用の好調を主因として同+180億円、海外保険について堅調な保険引受と資産運用を主因として同+200億円を見込む。また、連結当期利益についても通期予想を400億円上積み5800億円(過去最高益)を見込む。
 25年12月末のESR(99.5%VaR)は、Aspen社買収影響としてESR押し下げ効果を考慮したベースで258.3%で、財務健全性を維持している。
 P&Cで、国内損保事業のうち損保ジャパン単体の業績では、保険サービス損益(除く自賠責・家計地震)が前年同期比895億円増の1119億円となった。前年同期実績の223億円からの増加要因は、「除く国内自然災害」で火災保険のベース収支改善(+370億円)と新種保険のベース収支改善(+80億円)などで+525億円、国内自然災害が+370億円。
 保険収益(除く自賠責・家計地震)は、自動車・火災保険の商品改定影響や新種保険の拡販を主因として、前年同期比687億円増収の1兆6174億円。火災保険が商品改定に伴う料率適正化を主因に増益となった他、自動車保険が25年1月の商品改定影響を主因に増益、その他ではビジネスマスター・プラスの販売が好調だった。なお、IFRSでは保険事故の発生の季節性を考慮して保険収益を認識するため、保険事故の少ない第3四半期は通期と比較して保険収益がやや低くなる傾向があるとしている。
 投資損益(修正利益ベース、税前)は、PEインフラ等のファンド等実現損益の増加が寄与し、前年同期比123億円増の903億円。政策株式削減額は本年度の削減目標2500億円に対して2234億円と上振れ基調で推移した。
 親会社の所有者に帰属する四半期利益は同49.7%増の2083億円だった。
 コンバインド・レシオ(除く自賠責・家計地震)は、損害率の低下を主因として前年同期比5.5ポイント低下し93.1%となった。除く自賠責・家計地震の損害率は自然災害発生損の減少や火災保険のベース収支改善を主因として同4.9ポイント低下の60.6%。事業費率(自賠責・家計地震を除く)はシステムコストの減少や商品改定に伴う手数料の減少を主因に0.6ポイント低下し32.5%、社費率は同0.3ポイント低下し12.6%。
 P&Cのうち海外保険事業( Sompo International Holdings Ltd. 以下SIH)については、保険サービス損益は、保険収益の拡大と規律ある保険引き受けにより前年同期比85%増の14億2700万ドル。保険収益は、好調なコマーシャル(カジュアルティ)とコンシューマー(自動車保険)を主因として同7%増の120億5000万ドル。資産運用ポートフォリオは、債券簿価利回りは引き続き安定的に推移し、運用資産残高は同48億ドル増加し273億ドル。資産運用利益は、運用資産額増加と安定した利回り、および安全性に配慮した積極的な運用により、同1億3500万ドル増の11億9500万ドル。修正利益は同3億5500万ドル増益の12億0100万ドルとなった。SIH非連結の海外グループ会社を含む海外保険事業の修正利益は同3億5600万ドル増益の12億1500万ドルだった。
 SOMPOウェルビーイングのうち国内生保事業については、SOMPOひまわり生命の新契約年換算保険料は前年同期比28億円減の205億円。医療・がん保険の減少で対前年で9割の水準となったが、12月以降は新変額保険の発売により販売量は反転を見込む。保有契約年換算保険料(個人保険と個人年金保険の合計)は変額・がん保険の積み上げにより同24億円増の3961億円だった。資産運用利益はヘッジコスト圧縮効果等で前年同期比38億円増の447億円。修正利益は同28億円増の457億円だった。単体ソルベンシー・マージン比率は995.1%。
 SOMPOウェルビーイングのうち介護事業は、売上高は利用者増等により前年同期比33億円増収の1387億円。入居率は94.0%で、継続的な利用者獲得施策により年度末に94.4%までの入居率向上を目指す。修正利益は同22億円増の86億円で、うちSOMPOケアは同28億円増の78億円。

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