かんぽ生命 25年度第3四半期決算 純利益は40%増1184億円 新契約件数は一時払終身販売減で48%減
かんぽ生命が2月13日に発表した2025年度(26年3月期)第3四半期決算によると、新契約の初年度に係る標準責任準備金負担の減少や運用環境の好転等による順ざやの増加等により、連結の四半期純利益は前年同期比339億円(40.3%)増の1184億円、連結修正利益は、純利益に対し新契約の初年度に係る標準責任準備金負担の減少を除いたこと等により、同140億円(13.2%)増の1203億円となった。通期業績予想は「1620億円程度」とされており進捗率は74.3%。
かんぽ生命の連結業績では、経常収益は前年同期比5.4%減の4兆0986億円で、通期業績予想の5兆7400億円に対する進捗率は71.4%。このうち、保険料等収入は同8654億円減の1兆7007億円、資産運用収益は同263億円増の9355億円、責任準備金戻入額は同6707億円増の1兆4535億円だった。経常費用は同2476億円減の3兆8641億円で、このうち保険金等支払金が同2961億円減の3兆2331億円、資産運用費用が同614億円増の2600億円、事業費等が同224億円減の3610億円だった。経常利益は同5.2%増の2344億円で、進捗率は90.2%。
連結の総資産は前期末比5803億円減の58兆9752億円で、純資産は同8813億円増の4兆1227億円となった。
外国債券等の収益追求資産の投資残高は、前期末比1兆7562億円増の12兆8688億円で、総資産に占める割合は21.8%(前期末18.7%)に拡大した。平均予定利率は前年同期から0.03ポイント下がり1.59%、利子利回りは同0.22ポイント上がり2.08%で、前年同期比832億円増の1720億円の順ざやを確保した。
連結ソルベンシー・マージン比率は909.0%で、前期末比5.8ポイント上昇した。
エンべディット・バリュー(EV)は、国内株価上昇による国内株式の含み益の増加等により、前期末比10.2%増の4兆3438億円だった。
かんぽ生命単体ベースでは、新契約の初年度に係る標準責任準備金の積増負担の減少等による保険関係損益の増加、順ざや(ヘッジコスト考慮前)の増加等により、四半期純利益は前年同期比355億円増の1197億円。基礎利益は同1384億円増の3009億円となった。内訳は、保険関係損益が同552億円増の1289億円、順ざやが同832億円増の1720億円で、このうち為替に係るヘッジコストは同173億円増の▲341億円だった。基礎利益の通期業績予想は「3800億円程度」で、当期実績の3009億円の進捗率は79.2%となる。経常利益は同136億円増の2355億円。四半期純利益は同355億円増の1197億円となった。
個人保険の新契約件数は、一時払終身保険の販売減少等の影響により上半期末の前年同期比52.3%減からは多少持ち直したものの、12月末でも同48.2%減で35.2万件に減少した。内訳(占率)は養老が11.6万件で33.2%、終身が21.0万件で59.8%、学資が1.6万件で4.8%、その他が2.3%となる。終身59.8%のうち一時払終身は47.1%。なお、25年3月期第3四半期の個人保険の新契約件数は68.0万件だった。内訳(占率)は、養老が15.2万件で22.4%、終身が49.1万件で72.2%、学資が2.4万件で3.6%、その他が1.7%だった。終身72.2%のうち一時払終身は65.1%だった。
個人保険の新契約年換算保険料は前年同期比46.8%減の792億円だった。チャネル別の内訳(占率)は、支店(法人営業)が248億円で31.4%、かんぽサービス部が389億円で49.1%、郵便局(含む簡易局)が154億円で19.5%となり、リテールと法人の割合は7:3となった。なお、25年3月期第3四半期のチャネル別内訳(占率)は、支店(法人営業)が290億円で19.5%、かんぽサービス部が559億円で37.6%、郵便局(含む簡易局)が639億円で42.9%で、リテールと法人の割合は8:2だった。
第三分野の新契約年換算保険料は同16.3%減の48億円。チャネル別の内訳(占率)は、支店(法人営業)が1億円で2.1%、かんぽサービス部が33億円で69.2%、郵便局(含む簡易局)が13億円で28.6%となっている。
個人保険の保有契約件数は、新旧区分合算で前期末比4.3%減の1799.4万件だった。引き続き新区分での早期の底打ち反転を目指すとしている。商品別内訳(占率)は、養老が458.9万件(25.5%、前期末実績511.3万件)、終身が1086.7万件(60.4%、前期末実績1099.1万件)、学資が235.6万件(13.1%、前期末実績253.0万件)、その他が1.0%となっている。
個人保険の保有契約年換算保険料は2兆0452億円で前期末比4.3%減(新旧区分合算で2兆7232億円、同4.6%減)、うち第三分野が2872億円で同3.1%減(新旧区分合算で5186億円、同3.6%減)となった。
第3四半期の委託手数料は前年同期比181億円減の671億円。このうち、新契約手数料は同115億円減の101億円、維持・集金手数料は同66億円減の570億円だった。拠出金は同10億円増の432億円だった。
大規模案件としては、複数拠点で同時にランサムウエア攻撃を受け、業務システムが広範囲に停止する事案を想定した。復旧計画の策定に数週間、完全復旧に数カ月を要する場合もあり、被害額が億単位から数十億円規模に及ぶ可能性があると説明した。
次にランサムウエア攻撃について、データ暗号化による業務停止に加え、窃取した情報を公開すると脅す「二重恐喝型」が主流になっていると説明した。攻撃は休日や深夜など情報システム担当者が不在の時間帯に行われることが多く、検知できても即応できず被害が拡大する傾向があるという。また、要因の多くは「管理者側の落ち度で防げたはずのもの」であり、高度な攻撃技術というより、脆弱性対策の不備や人員不足、アカウント管理の甘さが被害を招いていると指摘した。
また被害の影響については、情報漏えいだけでなく「事業停止」と「会計系への影響」を重視すべきとした。ランサムウエア被害では基幹業務システムが停止し、受注や出荷、入出庫管理など日常業務が滞ることで、多額の営業損失につながる恐れがある。加えて上場企業では、財務・会計システムの停止やデータ滅失により決算作業が進まず、監査対応や開示実務にも影響が及ぶ点が深刻だと解説した。攻撃者から金銭支払いを迫られる局面もあるが、企業にとってはそれ以上に、監査法人対応や投資家への適時開示など、ステークホルダーへの対応が厳
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