SOMPOHD 22年度末決算 純利益60%減の911億円、正味収保は14%増3兆6707億円計上
SOMPOホールディングスが5月19日に発表した2022年度通期決算によると、連結経常収益は前期比10.5%増の4兆6071億円となった。このうち、正味収入保険料はSompoインターナショナルコマーシャル部門(以下、SIコマーシャル)の増収、損保ジャパンの火災保険がけん引し、同14.1%増と大幅に拡大して3兆6707億円を計上、生命保険料は同2.6%減の3167億円だった。連結経常利益は同61.2%減の1225億円、親会社株主に帰属する当期純利益は自然災害や新型コロナの影響(一過性要因)を受けたものの通期予想を111億円上回り、同59.5%減の911億円となった。1株当たり当期純利益は270円64銭。修正連結利益は同1091億円(41.8%)減益の1522億円だったが、一過性要因(▲730億円)控除後の平年値ベースでは50億円増益の2250億円となった。
23年度の通期連結業績予想については、事業環境の悪化を織り込みつつも、正味収入保険料は対前年602億円増の3兆7310億円、連結経常利益は同162.8%増の3220億円、連結純利益は今中計の布石が結実することから各事業で増益し過去最高益となる2300億円(同152.3%増)、1株当た
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アラウンド・ザ・ワールドPart2の87回目は、精神疾患と身体的健康について考察する。メンタルヘルスの現状と課題に対応し、保険業界が果たすべき役割は。(RGA再保険会社提供)
身体的健康とメンタルヘルスは本質的に関連している。精神疾患は、精神の状態のみで診断されると考えるべきではなく、健康状態全般の基本的な構成要素の一つであり、身体、行動、社会的な幸福に影響を与える。身体的健康とメンタルヘルスには多数のつながりがある。
【精神疾患により身体的な慢性疾患のリスクが増加する】
重度精神疾患の患者は、糖尿病、心疾患、呼吸器疾患等、ほぼ全ての身体組織に影響し得る慢性疾患のリスクが高い。うつ病だけを捉えても、脳卒中や2型糖尿病、心疾患を発症する独立したリスクファクターとなる。また、精神疾患は慢性閉塞性肺疾患(COPD)や慢性気管支炎、ぜんそく等、呼吸器疾患を発症する確率を高める。
逆に、多くの身体的な疾患が精神疾患のリスクを高める可能性がある。糖尿病や心疾患等の慢性疾患を抱える人は、国民統計と比べて、不安障害やうつ病を患う確率が3倍になる。筋繊維痛や慢性疲労症候群の患者では、不安障害やうつ病の有病率がさらに高くなり、25%以上の患者に影響を及ぼしている。心臓発作や脳卒中、がん等の身体的疾患も、精
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