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 サントリーの新聞広告コラム「新社会人おめでとう」を読むのはいつも楽しみだった。昨年亡くなられた伊集院静氏の万年筆で書かれたみずみずしい筆跡と新社会人への呼び掛けのメッセージコピーは、なんといっても彼ならではのものだった。
 保険業界にも多く新社会人が今年も入られたことをうれしく思う。昨年来、ビッグモーターやカルテルの問題で少し元気がなくなっていたところであるが、全くそれらについては関係のない新人たちには元気一杯にそれぞれのフィールドで躍動してもらいたい。
 もとより、保険というのは個人にとっても企業にとっても極めて役に立つ、心強い社会的なインフラである。そして従来からの基本的なリスクに加え、少子高齢化、気候温暖化、そして宇宙開発や自動運転、さらにはAIがもたらす新たなリスク等に対するこれからの保険の役割は、形を変えて、世界規模で知恵を出し合い、開発されていくマーケットである。事業領域を保険とビッグデータやDXを絡めて新たに作り出し、拡大していくことも現実の視野に入ってきている。もはやターゲットも競争相手も、国内でも同業だけではない。
 新社会人が自分の将来を会社の中だけに見いだす時代ではないかもしれないが、本社だ、海外だというのではなく、目の前の与えられた業務に集中して取り組んでほしい。社会人としての本番とは、目の前の業務であり、今日である。それをクリアーした先にこそ、実績を示した君には、また一つ階段を上がる仕事や選択肢が待っている。「大人の流儀」はまだ早い。若さあふれる君の前途洋々たるスタートにまずは乾杯だ。(雨宿り)

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